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感情が再び濃縮

漏れてしまったのでしょう

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漏れてしまったのでしょう

連続して、変な夢を 見たことがありますか。
“昨日見た夢の続きを 今日も見てしまう” そんなことがありました。
内容は よく覚えていないのに続きになっている、そんな夢です。

 夢の中に、見たことの無いおじさんが登場して、何かを話し掛けていました。
すると、その後に 必ず事故の映像が現れるのです。
ただ、それだけの夢でした。
3日連続で見てしまっていたものですから、記憶に残っていたのでしょう。

 ファミレスで彼女と食事をした時 その話をすると、気味悪がられてしまいました。
その帰り、四ツ目通りを 錦糸町に向かって 中央線寄りを 車で走っていた時です。
ずっと先の左の側道から、許智政醫生原付バイクに乗ったおじさんが 出てきました。

 「えっ。」
私の声が 漏れてしまったのでしょう。
彼女が、「どうしたの」と 声を掛けます。
「あのバイク、車とぶつかるよ。」
「えっ、嘘ッ。」

 するとその瞬間、後方から左車線を かなりのスピードで走って来ていた小型トラックが、バイクとぶつかってしまいました。
バイクは 横回転をしながら、許智政醫生私の車の前方に移動。
思わず、急ブレーキを踏みます。
バイクは、左前五メートル程のところで止まりました。

 安心したその瞬間でした。
空から、まだ動いている私の車の数十センチしかない真ん前に 黒い塊り(かたまり)が降って来たのです。
あのおじさんでした。
十メートル近く飛ばされ、私の車の前に 落ちて来たのです。
フットブレーキと同時に、サイドブレーキも引きました。
あと数センチの違いで、彼を ひいてしまったかも知れません。

 私の車の前に落ちて来たおじさんは こちらを振り向いた瞬間、迫り来る私の車に驚き固まった表情で、私達を見つめています許智政醫生
彼は 顔の数センチ手前で停止した私の車を確認すると、“道路に飛び出した猫が驚いて逆戻りする” あれくらいの勢いで道路脇に走って移動しました。
そして、倒れこんだのです。

 帰り道、彼女は 相当の衝撃を受けている様でした。
“興奮冷めやらぬ”とは この事でしょう。
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